復刻本
かつてご自身や親族の方が出版された本が残り僅かしかなく増刷をしたい、さまざまな理由でお手元にある古い本や冊子を後に残したいなどの場合には復刻本という形でお作りいたします。
復刻本について
復刻本は実際にある本を元に紙面そのものをスキャナーでパソコンに取り込み修正をしてから版を作り、面付け・印刷・製本をして本にします。紙面を画像として扱うことで元の本そのままに作ることが出来、文字データの入力や組版及び校正などの時間がかかる作業をせずに済む分、料金を低く抑えるメリットがあります。
また、古い本ばかりでなく共著の中から自分の著述部分だけを抜き刷りの冊子にしたい場合なども同じ方法でお作りいたします。
復刻本の制作にかかる費用
問合わせ下さい。下記の料金は基本的なものですが、ご参考になさってください。
復刻本の制作
古い本は紙が変色してしまっていたり、そもそも活版の印刷が薄かったり掠れていたりと頁ごとに状態がまちまちなので具合を見ながら取り込みます。原本の状態によっては復刻が不可能である場合もございます。ご了承ください。
基本装丁
判 型………A5判
表紙印刷………1色印刷
表紙用紙………サンフォーレ135k
本文印刷………モノクロ印刷
本文用紙………書籍用紙
冊 数………50冊~
頁 数………8頁~240頁まで
料金内訳
表紙印刷………基本2,000円+ (冊数×①30円~)
本文スキャン…頁数×②400円~
本文印刷………頁数×(基本150円+(冊数×1.5円))
折・製本………冊数×(基本60円+(頁数÷8頁×3円))
①表紙のデザインにより単価が違います。
②スキャン後の修正により単価が違います。
古い本を復刻した料金の例
100頁・50冊……¥70,000円
100頁・100冊……¥85,000円
100頁・200冊……¥112,000円
抜き刷り冊子の制作
抜き刷りは大学等での研究成果で発刊した共著や結社やグループ等の合同誌の中から自分の著述部分だけを抜き出して冊子にしたもののことを言います。元本自体が新しければスキャナでの取り込み作業が幾分楽です。
基本装丁
判 型………A5判
表 紙………モノクロ印刷
表紙用紙………上質110k
本 文………モノクロ印刷
本文用紙………書籍用紙
冊 数………100冊~
頁 数………8頁~80頁まで
料金内訳
表紙印刷………基本500円+ (冊数×①10円~)
本文スキャン…頁数×②100円~
本文印刷………頁数×(基本150円+(冊数×1.5円))
折・製本………冊数×(基本40円+(頁数÷8頁×3円))
①表紙のデザインにより単価が違います。
②スキャン後の修正により単価が違います。
抜き刷りの料金の例
24頁・100冊……¥16,000円
80頁・100冊……¥40,500円
※上記以外のサイズ・部数・装丁についてはお問い合わせ頂けければお見積いたします。
※部数が少ない場合にも対応いたします。その場合にはレーザープリンターで制作いたしますので印刷する場合とは単価計算などが変わってきます。ごく少数でもお見積もりいたしますのでお問合わせ下さい。
実際に制作した復刻本
靑森縣プロレタリア詩集 復刻版
下記の作業を経て復刻された本です。昭和6年に発行されましたが発禁処分となり国立国会図書館と五所川原市の市立図書館にのみ残されていた幻の詩集です。
※この本は在庫図書目録のページからご注文いただけます。
復刻本の作業工程
①スキャナーでの取り込み
まずはスキャナーで1頁ずつ取り込みをします。本を復刻するのが目的ですので、高い解像度で取り込まないといけません。そして、古い本は紙が変色してしまっていたり、そもそも活版の印刷が薄かったり掠れていたりと頁ごとに状態がまちまちなので具合を見ながら取り込みます。なかなか大変な作業です。
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②不要な汚れを取る
スキャナーでの取り込みが済んだらフォトレタッチソフトを用い角度の調整と必要な部分をトリミング(切り抜き)します。画像処理をする前に大まかな汚れを白で塗り潰したり逆に掠れ過ぎているところは黒で塗り足したりしていきます。
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③印刷に適した画像処理をする
オフセット印刷する為に文字はくっきりと白か黒かになっている必要があります。②の状態から画像処理をして印刷に適した状態にします。
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④面 付 け
面付けは印刷や製本を効率良く行う為の作業です。書籍等頁物は1枚の大きな紙に4ページや8ページ(16ページ、32ページ)単位で両面印刷し、それを 折ってページ順に並ぶようにしてから製本します。 印刷し終わった紙を製本するために折ったときにきちんとページ順にならぶようにしなければなりませんが、ページ順に正しく並ぶよう規則的に配置することを「面付け」といいます。
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⑤印 刷
当社に大きな印刷機はありませんので、8ページ1折り単位で印刷しています。
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⑥丁 合
印刷が終ったら4ページ掛けなら2ツ折に8ページ掛けなら4ツ折にします。この1枚の紙分の単位を「折り」といい、製本するために折りたたまれたもののことを「折り丁(または折本)」といいます。そして「折り丁」をページの順番に一冊分まとめ合わせることを「丁合」といいます。
折り丁の背(綴じられる部分)には書名や順序を示す番号などが印刷されていて、これは背丁と呼ばれ、作業での間違いがないように入れられているものです。また背丁と一緒に■などの記号も刷り込まれていて、これは「背標」とよばれるもので、折りの並べ方が正しければ、記号はちょうど階段状に並ぶようになっています。
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⑦製 本
並製本は高温のプラスチック糊で背を固めた製本方法です。丁合された一冊分を製本機にかけます。製本し立ての本はほかほかと温かいのです。
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⑧断 裁
製本を終えた冊子は規格サイズに切り揃えます。
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⑨依頼者へお届け
完成した復刻本を梱包し指定場所へお届けして全ての作業は終了です。宅配便でまとめて1ヶ所へのお届けが基本となりますが、個別の寄贈先への発送代行も別途承っております。大変な発送作業もお任せ下さい。
《所 在 地》
〒037-0004 青森県五所川原市唐笠柳藤巻467
電話 0173-35-5323(代)
代表取締役 佐々木 信 也